看護系短大からの看護師

看護系短期大学では、3年間で看護師になるために必要な科目を学ぶカリキュラムになっています。ただし、既に准看護師免許を取得している高卒の人の場合は、2年間看護系短大に在学し卒業すれば、看護師国家試験の受験資格を得ることができます。

短大では、3年間のカリキュラムで学ぶ場合、2年までは机の上での勉強が中心ですが、3年次はほとんどが実習となります。多くの看護系短大では、他の短大のような選択制の授業は少なく、看護師国家試験に必要な科目についての講義か、実際に看護師になったときに必要な技術の演習を中心に学習を進めることになります。とは言っても、専門学校よりは勉強できる選択科目が多いので、看護以外の知識を身につけることも可能です。

演習や実習の進行具合は、看護専門学校と比べると時間的な余裕が多少ありますが、4年制大学と比べるとかなりカリキュラムが詰まっているように感じられます。卒業までの必要単位数は、ほとんどの看護専門学校と同じ93単位以上で、4年制大学の124単位と比べるとかなり少なく設定されています。

短大では、3年間で看護師の受験資格を取れるため、4年制大学に通うよりも1年早く看護師になれます。そして、卒業と同時に短期大学士という学位をもらうことができます。看護専門学校に通う場合も修業期間は同じ3年ですが、短期大学士の学位がもらえるのは短大卒の方だけです。実際に看護師として働き始めると、学歴によって給与や待遇に差が生じるため、この短期大学士という学位もそれなりに活きてきます。

また、大学への編入を考えた場合、専門学校では学校によって大学への編入学ができるところとできないところがありますが、看護短大の卒業生であれば、看護大学の3年次に編入することができます。
更に、所定の単位を修得していれば、養護教諭二種免許の取得も可能なので、その点も専門学校より有利であると言えるでしょう。

しかし、保健師や助産師の資格を取ろうと思ったら、卒業後に一旦看護師免許を取得してから、改めて短大の専攻科に進むか、看護大学の3年次に編入して勉強しなければなりません。保健師や助産師の資格を取るのでなくても、将来的なことを考えて大学に編入しようと考えることもあります。その場合も含め、大学に編入する時は、3年間短大に通った末に看護大学の3年次に編入するわけですから、最初から大学へ進学するよりも卒業が1年遅れることになり、費用もその分余分にかかります。

現在では4年制大学との統合などにより、看護短大の数が減ってきています。それは、短大が専門学校ほど実践的な実習漬けのカリキュラムではなく、4年制大学ほど理論的な勉強をするわけでもないため、どっちつかずの中途半端になりがちだからです。ですから、これらの点も踏まえて、進路を決める時は慎重に考えなくてはならないのです。