外国人でも日本で看護師になれるの?

ここ数年、外国人看護師の話題がマスコミなどでも取り上げられているため、かなり広く知られるようになってきましたが、外国人でも日本で看護師になることは可能です。このことは、看護師国家試験の受験資格にもきちんと明記されています。

受験資格の5番目に「外国の看護師学校を卒業し、又は外国において看護師免許を得たものであって、厚生労働大臣が(1)から(3)までに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めた者」とありますし、6番目、7番目にもそれぞれ、「日本とインドネシア、日本とフィリピンの間で結ばれた経済連携協定に基づき、日本語の語学研修及び看護導入研修を受け、かつ、研修の終了後、病院において看護師の監督の下で国家資格取得を目的として就労している外国人看護師候補者で、厚生労働大臣が(1)から(3)までに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めた者」とあります。ここで言う、(1)から(3)とは、看護大学や看護専門学校など、日本の看護学校で学び卒業した人たちのことです。

上記の6と7の項目については、昨今の看護師不足を補うために取られた方法で、毎年数多くの外国人研修生が日本にやって来ます。しかし、外国人が日本で看護師になるというのは、とても難しいことです。

経済連携協定で来日している外国人の看護師候補者は、在留期間の3年以内に合格しなければならないという決まりがあるのですが、初回と2回目の国家試験合格者は合わせても3人しかいませんでした。

そこで、2011年の国家試験では、外国人受験者に配慮し、病名に英語を併記し、一部の漢字にふりがなをふるといった見直しがされました。しかし、それでも合格者は16名だけで、外国人受験者の4%にすぎません。全体の合格率が92%であることを考えると、かなり厳しい結果であると言えます。

実際に来日しているフィリピンやインドネシアの看護師候補者たちは、自国で既に3~4年の看護教育を受け、2~3年の実務経験を持ち、なおかつそれぞれの国の国家試験に合格している人たちばかりなのです。ですから、技術的にも知識的にも劣っているとは考えにくく、やはり言葉の壁が最も大きいのだと思わざるを得ません。

外国人看護師の活躍により、看護師不足が少しでも解消されることは、一緒に働く日本人看護師の就業環境を向上させることにもつながるため、外国人の受験に関しては、更なる工夫が欲しいところです。