看護師とは?

看護師とは、医療、保健、福祉などの場で、医師が患者の診療をする際にその補助をしたり、病気や怪我、障害などを持つ人の日常生活を援助したり、疾病予防や、健康維持のための教育をしたりする医療従事者のことです。

1948年(昭和23年)に施行され、2001年(平成13年)に改正された保健師助産師看護師法第5条には「厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくは褥婦に対する療養上の世話または診療の補助を行うことを業とする者」と定義されています。そして、このような看護業務は、医師、歯科医師、看護師、准看護師の資格を有するもののみに許されている独占業務です。

国家資格である看護師の資格は、保健師助産師看護師法第18条の規定により実施される看護師国家試験に合格した者に対してのみ与えられ、それを証明するものとして厚生労働大臣より看護師免許が交付されます。ですから、看護師として働こうと思ったら、必ず看護師国家試験を受験し合格する必要があるのです。

しかし、この看護師国家試験は誰でも受験できるというものではなく、厳格な受験資格が設けられています。それは、一定の知識と技術を持たないものが受験して看護の質を下げるのを防ぐためです。

受験資格は、基本的に、厚生労働大臣や文部科学大臣の指定した看護師養成校で受験に必要な科目を学び、卒業した者または修業する見込みの者に与えられます。外国で看護師の免許を取得した人や、既に准看護師として働いている人には別の規定がありますが、准看護師も決められた学校で一定の期間、受験に必要な科目を学ばねば看護師国家試験の受験資格は与えられませんし、外国で免許を取得した人も、厚生労働大臣の審査を受け、受験資格ありと認められなければ受験できません。

また、通信教育で学んで受験資格を得られるのは、准看護師として10年以上の実務経験を持つ人だけなので、最初から独学や通信教育で受験資格を得ることはできないのです。

看護師の国家試験は10もの分野からなるため、範囲が広く受験勉強が大変ですが、合格率は毎年90%前後で安定しているので、過去の出題傾向をきちんと把握し、対策を考えれば受からない試験ではありません。ただし、看護師養成校ならどこでも最終学年は実習が多いため、受験勉強は早めに始めておいたほうが安心です。

看護師の就職先は、病院や診療所など医療機関が90%以上を占めますが、他にも介護の現場や保健所、一般企業など様々なところがあります。看護師の需要が無くなることはまずありませんから、免許を一度取得しておくと、ライフスタイルに合わせて働く場や働き方を変えて続けることが可能です。